WEEKLY SCHEDULE:
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Each Lecture


Lecture Note (ALWAYS UNDER CONSTRUCTION)

Microeconomics (ミクロ経済学)

   i)「日常生活で語るミクロ経済学」 (教養レベル : 大学1年)
     Ch.0.  まえがき、目次    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.1.  好みの度合い    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.2.  懐と相談して    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.3.  財の種類:水とダイヤモンドの違い    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.4.  企業の行動    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.5.  どのような配分で生産するのか    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.6.  市場とその性質    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.7.  物々交換    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.8.  なぜ独占が悪いのか?    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.9.  なぜ協力できないのか?    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.10.  協力させるためには?    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.11.  政府の役割とは?    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.12.  逆選抜    【PDF (UP: 2010/4/19)】


     問題集   【PDF (UP: 2010/4/19)】

     REF.
  1. 奥野正寛「ミクロ経済学入門」 日経文庫
  2. 倉沢資成「入門 価格理論 第2版」日本評論社



   ii)「初級編」(for beginner) (公務員試験レベル : 大学2, 3年)
     Ch.0.  はじめに (Introduction)    【PDF (UP: 2/24)】
     Ch.1.  消費者理論 (Consumer Choice)    【PDF (UP: 2/24)】
     Ch.2.  企業行動 (Firm Behaivor)    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.3.  競争均衡 (Market Equilibrium)    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.4.  不完全競争 (Imperfect Competition)    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.5.  不確実性 (Uncertainty)    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.6.  ゲーム理論 (Game Theory)    【PDF (UP: 2010/4/19)】

     問題集   【PDF (UP: 2010/12/26)】

     REF.
  1. 奥野正寛「ミクロ経済学」東京大学出版会, ミクロ経済学演習
  2. 奥野正寛、鈴村興太郎「ミクロ経済学 (1) 」岩波書店
  3. 西村和雄「ミクロ経済学入門」岩波書店, 演習 ミクロ経済学入門
  4. 西村和雄、八木 尚志「経済学ベーシックゼミナール」実務教育出版
  5. 武隈慎一「ミクロ経済学」新世社, 演習ミクロ経済学
  6. 今泉博国, 須賀晃一, 渡辺淳一「ミクロ経済学 基礎と演習」東洋経済新報社



   iii)「中級編」(intermediate)(大学院入試レベル : 大学4, 修士1年)

     REF.
  1. 石井安憲, 西条辰義, 塩沢修平「入門・ミクロ経済学」有斐閣, 演習 入門・ミクロ経済学
  2. 西村和雄「ミクロ経済学」東洋経済新報社
  3. 奥野正寛、鈴村興太郎「ミクロ経済学(2)」岩波書店
  4. ハル R.ヴァリアン「ミクロ経済分析」勁草書房
  5. E.マランヴォー「ミクロ経済理論講義」創文社
  6. J.M.ヘンダーソン、R.E.クォント「現代経済学 増訂版―価格分析の理論」創文社
  7. 根岸隆「ミクロ経済学講義」東京大学出版会
  8. 中村勝之「大学院へのミクロ経済学講義」現代数学社



   iv)「上級編」(advanced) (大学院レベル : 修士2年, 博士課程)

     REF.
  1. Andreu Mas-Colell, Michael Dennis Whinston, Jerry R. Green "Microeconomic Theory", Oxford Univ Press
  2. David M. Kreps "A Course in Microeconomic Theory", Financial Times Prentice Hall
  3. Gerard Debreu "Theory of Value: An Axiomatic Analysis of Economic Equilibrium", Yale University Press
  4. Martin J. Osborne and Ariel, Rubinstein "A Course in Game Theory", The MIT Press
  5. 今井賢一, 宇沢弘文, 小宮隆太郎, 根岸隆, 村上泰亮「現代経済学 価格理論 I, II, III」岩波書店



   v)「発展編」(for specialist)




Game Theory (ゲーム理論)

   i) 「具体例で学ぶゲーム理論入門」(大学2, 3年)

     Ch.0.  まえがき、目次    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.1.  基本事項    【PDF (UP: 2010/8/25)】
     Ch.2.  サッカーのPKを決めるためには?:混合戦略    【PDF (UP: 2010/8/25)】
     Ch.3.  環境問題の根源とは?:共有地の悲劇    【PDF (UP: 2010/8/25)】
     Ch.4.  規格統一競争に勝つには?:調整ゲーム    【PDF (UP: 2010/8/25)】
     Ch.5.  なぜ多様な意見があるのか?タカ派とハト派の共存:タカ=ハトゲーム    【PDF (UP: 2010/8/25)】
     Ch.6.  なぜ公平性が生まれるのか?:チェーンストアのパラドックス、最後通牒ゲーム    【PDF (UP: 2010/8/25)】
     Ch.7.  中古品を買うときは注意せよ!:情報の非対称性    【PDF (UP: 2010/8/25)】
     Ch.8.  男女の争い:相関均衡    【PDF (UP: 2010/8/25)】
     Ch.9.  何回メールすれば、分かってくれるの?E-mailゲーム:共有知識    【PDF (UP: 2010/8/25)】
     Ch.10.  通貨危機:グローバルゲーム    【PDF (UP: 2010/8/25)】
     Ch.11.  なぜ協力できないのか?:繰り返し囚人のジレンマゲーム    【PDF (UP: 2010/8/25)】
     Ch.12.  いくら出しても買いたいクジ:サンクトペテルブルクのパラドックス    【PDF (UP: 2010/8/25)】

     Ch.13.  公平な分配法:交渉ゲーム    【PDF (UP: 2010/8/25)】

     Ch.14.  合コンの心得:ゲール・シャープレイのアルゴリズム    【PDF (UP: 2010/8/25)】

     REF.
  1. 岡田章「ゲーム理論・入門―人間社会の理解のために」有斐閣
  2. ロバート ギボンズ「経済学のためのゲーム理論入門」創文社
  3. 岡田章「ゲーム理論」有斐閣




   ii) 中級 (大学3, 4年, 大学院修士レベル)

     Ch.0.  はじめに (Introduction)    【PDF (UP: 2010/4/19)】

第I部 非協力ゲーム理論 (Non-cooperative Game Theory)

     Ch.1.  戦略形ゲーム    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.2.  展開形ゲーム    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.3.  完全均衡点    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.4.  情報不完備ゲーム    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.5.  繰り返しゲーム    【PDF (UP: 2010/4/19)】

第II部 進化ゲーム理論 (Evolutionary Game Theory)

     Ch.6.  進化的に安定な戦略    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.7.  Replicator Equation    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.8.  確率的進化ゲーム理論    【PDF (UP: 2010/4/19)】

第III部 協力ゲーム理論 (Cooperative Game Theory)

     Ch.9.  提携形ゲーム    【PDF (UP: 2010/4/19)】
     Ch.10.  コアの理論    【PDF (UP: 2010/4/19)】

     REF.
  1. Robert Gibbons "Game Theory for Applied Economists", Princeton Univ Press
  2. Martin J. Osborne and Ariel, Rubinstein "A Course in Game Theory", The MIT Press
  3. 岡田章「ゲーム理論」有斐閣
  4. Jorgen W. Weibull "Evolutionary Game Theory", The MIT Press



   iii) Cournot市場から始めるゲーム理論入門 (大学2, 3年)

   【PDF (UP: 2010/4/26)】,    【Slide (UP: 2010/4/26)】

     REF.
  1. 岡田章「ゲーム理論」有斐閣




   iv) Introduction to Evolutionary Game Theory (進化ゲーム理論入門) (大学3, 4年, 大学院修士レベル)

    1. Weibull (1995) を読む    【PDF (UP: 2010/4/19)】, 【Slide (UP: 2010/4/19)】

     REF.
  1. Jorgen W. Weibull "Evolutionary Game Theory", The MIT Press




Industrial Organization (産業組織論) (大学2, 3年)

授業の到達目標   現実の企業の行動,政府の規制政策の意味,それらがもたらす経済的帰結等について理論的に分析し,理解できるようになる。

授業の概要   ミクロ経済学やゲーム理論の基礎的な理論を用いて,寡占市場,カルテル等現実の経済社会で起こる経済現象や政府における競争政策等を分析する手法を習得する。またわが国の企業や産業の現状や特徴等を見ていく。特に講義中の演習問題や課題を課すことにより,受講者の理解の定着を促す。

     第1回  日本における産業の特徴・歴史
     第2回  独占企業の行動
     第3回  自然独占と規制
     第4回  寡占企業の行動1(クールノー,ベルトラン)
     第5回  寡占企業の行動2(シュッタケルベルグ)
     第6回  企業の参入と退出
     第7回  情報の非対称性と企業行動
     第8回  製品差別化
     第9回  価格差別
     第10回  共謀と協調戦略(繰り返しゲーム)
     第11回  合併と企業結合規則
     第12回  垂直的取引
     第13回  技術と特許
     第14回  2面市場
     第15回  実証分析:市場集中の測定と実態

     REF.
  1. 泉田成美,柳川隆「プラクティカル産業組織論」有斐閣アルマ
  2. 柳川隆,川濱昇「競争の戦略と政策」有斐閣



Macroeconomics (マクロ経済学)


     REF.
  1. 中谷巌「入門マクロ経済学(第5版)」日本評論社, スタディガイド
  2. 齋藤誠「新しいマクロ経済学―クラシカルとケインジアンの邂逅」有斐閣
  3. 脇田 成「マクロ経済学のパースペクティブ」日本経済新聞社



Economic Policy (経済政策論)

授業の到達目標   基礎的な経済理論と最新の経済情報・データ等を用いて,日本経済が直面している課題とその課題を解決するための経済政策について論じられるようになる。

授業の概要   今まで行われてきた経済政策を概観し,ミクロ経済学やマクロ経済学等の基礎的な経済理論を用いて,経済政策の仕組みやその政策が有効である為の前提条件等を習得する。また現在日本経済が直面している課題とその課題を解決するための経済政策について考察する。特に講義中に課題を課すことにより,受講者の理解の定着を促す。

     第1回  経済政策の役割・機能と枠組みの歴史的展開
     経済政策は市場の失敗など市場メカニズムでは解決できない諸問題を是正するために存在する。この経済政策の役割として、主に①資源配分、②所得再分配、③経済安定化の3つある。この考えを用いて、具体的にアベノミクスに関する経済政策を考察し、各経済政策の特徴を確認する。
     また、特に一国の経済レベルにおける理論的に考え得る経済政策として、「三面等価の原則」から「財政政策」、「金融政策」、「税制・制度」、「貿易政策」があることを確認する。

     第2回  財政の仕組みと役割
     主に公共事業の効果等を測定する手法である乗数効果について取り上げる。近年、この乗数効果の低下が指摘されているが、この要因として、「貯蓄率の上昇」、また「輸入の増加」、そして「クラウディング・アウトの発生」等を取り上げ、どのような波及プロセスを通じて、どの程度乗数効果が低下するのかを数値例を通じて、確認する。 同時に、減税における乗数効果についても取り上げ、公共事業におけるものと特徴の比較を行い、整理する。 また、財政には自動安定化機能、ビルトインスタビライザーが備わっており、失業保険や税収などに代表される。

     第3回  経済安定化政策の基礎と財政・金融政策
     政府と日本銀行における政策協調の問題を契機とし、IS-LM分析を用いて、財政政策、金融政策における効果について説明する。 特に図を用いて、なぜIS曲線が右肩下がりで、LM曲線が右肩上がりなのかを確認する。その上で、財政政策や金融政策を行った際のIS曲線、LM曲線の変化を確認し、どのようにGDPが増加するのかを理解する。 特に財政政策を行うと、金利が上昇し、これにより投資の意欲が阻害されるため、経済政策の効果が限定的となる。(クラウディングアウトの発生) よってこれを解消するために、金融政策と共に行うというポリシーミックスによる効果が高いことが理論的に推測される。

     第4回  インフレ・デフレ(AD-AS分析)
     IS-LM分析を復習した上で、物価水準と国民所得との関係を考察することができるAD-AS分析に関する基礎的な内容を説明する。 まず、AD曲線の導出、特徴を図を用いて、確認する。次に、AS曲線についても同様に、導出、特徴等を見出す。特にこのAS曲線においては、学派の違いにより、AS曲線の形状が異なり、経済政策の効果が異なることが知られている。 また、古典派とケインジアンの違いやこれらから派生した理論についてまとめる。

     第5回  インフレ・デフレと失業 (フィリップス曲線)
     まず、フィリップス曲線の基本的な事項について解説し、日本においても成り立っていることを確認する。 このフィリップス曲線へのケインジアンによる解釈として、労働市場において、超過需要がある場合、低失業率、名目賃金の上昇圧力がある。 一方、超過供給がある場合、高失業率、名目賃金の下落圧力があることからフィリップス曲線が右肩下がりであると捉えることができる。 また、このフィリップス曲線へのマネタリストによる解釈として、例えば、P>Peのとなるとき、実質賃金が上昇すると勘違いし、労働供給を増加させ、高雇用、低失業が実現する。 一方、P      次に、短期フィリップス曲線を導入し、期待物価上昇率との関係からもこのフィリップス曲線を捉えることができる。 そして、長期フィリップス曲線について説明し、経済政策の効果について考察し、短期においては、貨幣錯覚に陥ることから有効であるが、長期においては無効である。 さらには、古典派における合理的期待形成仮説においては、短期的にもフィリップス曲線が垂直となることが確認する。

     第6回   インフレ・デフレと失業 (インフレ需要・インフレ供給関数)
     インフレ供給・需要曲線について取り上げる。フィリップス曲線に関して基礎的な内容を復習した上で、インフレ供給曲線に関して、オークンの法則とフィリップス曲線から導出する。 次に、インフレ需要曲線に関しては、IS-LM曲線での経済政策の効果を抽象化したものから定式化できる。静学的期待により、均衡が変化する場合を考察し、均衡が遷移するという調整プロセスのメカニズムについて確認する。 さらには、長期均衡において、経済政策の効果として、金融政策・財政政策ともに短期的には、有効であるが、長期的にはフィリップス曲線が垂直であるように、無効であることを確認する。

     第7回  経済成長政策に関する理論と課題
     新古典派経済成長理論における基本的な性質を図を用いて、理解し、特に貯蓄率が上昇した場合、人口成長率が鈍化した場合における一人当たりGDPへの影響を図で確認する。 この理論に基づけば、経済成長は基本的な関係式に基づき行われる。そのため基礎条件が共通すれば、長期的には格差は消滅するということとなる。 これは収束論と言われているが、日本の都道府県における成長率は実証的にこの収束論に従っているということを確認する。
     しかし、現実の経済社会を見ても先進国と発展途上国との間に経済格差が生じているということが見受けられる。 このことを新古典派経済成長理論から説明すると、資本が十分に普及していない、資本装備率が低い社会においては、収穫逓増が働いているとして捉えると、低位均衡と高位均衡という複数均衡が生じていることになる。 アメリカや日本のような先進国では、ビッグプッシュといわれるような以前に、大きな社会資本の拡充があったから、格差が生じていると解釈することができる。 最後に、全生産要素生産性(TFP)を導出し、日本と米国・欧米の水準の比較をし、日本のものが低いということを確認する。 このように一般的な経済成長理論について、確認した後、これを用いてアベノミクス 新・第3の矢について、この新古典派経済成長理論の枠組みで捉える。

     第8回  市場と政府(1)市場の失敗と政府の失敗
     市場失敗と政府の役割を考えるため、まず完全競争市場について定義し、この市場における市場メカニズムについて取り上げる。 この市場メカニズムは有用な性質を有しているが、失敗する場合があることを触れ、その例を挙げる。
     また余剰分析を取り上げ、完全競争市場における消費者余剰、生産者余剰、総余剰、それぞれについて説明する。 これを用いると、完全競争市場において、市場均衡において総余剰が最大化されることが分かる。 経済政策が3つのケース(上限価格規制、従量税、数量統制)を余剰分析を行い、各余剰の位置、面積と死加重が発生することを確認する。

     第9回  市場と政府(2)市場の失敗と政府の失敗:外部効果
     外部性による市場の失敗と政府の役割に関して、取り上げる。 例えば、養蜂業者と果樹園の関係に代表されるような、特に他人へ良い影響・利益を与えるものを正の外部性といい、また、公害・騒音などに代表される他人に被害を及ぼすようなものを負の外部性という。 このような外部性がある市場における供給曲線は、社会的限界費用=(私的)限界費用+限界損失として表され、この場合、過剰生産・供給となってしまうことが分かる。 この限界損失をピグー税率として、政府が税金を課し、この損失分を政府が補填する場合を考えた。このピグー税は、例えばロンドンの混雑税へ応用されており、ある程度効果があったことが統計データから確認される。
     次に、ピグー補助金として、最適値よりも過大な生産量から生産量を1単位減らすごとに、限界損失に等しい補助金を与えること場合を考え、余剰分析を行うことにより、ピグー課税と補助金の総余剰が等しくなることを確認する。 この他、効率的な生産量を達成する手法の1つとして、コースの定理、排出権取引市場などに関して紹介する。

     第10回  市場と政府(3)市場の失敗と政府の失敗:公共財
     国防、警察・消防サービスなどに代表される公共財について取り上げる。特にこの公共財は、消費の非競合性、消費者の非排除性を持ち、このような性質であるため、競争市場ではうまく供給することができず、過小供給となる。 そのため、政府は税金を課すことにより、公共財の供給にかかる費用を消費者から徴収することができるので、社会的に望ましい量の公共財を提供することが可能である。 このような公共財がある市場における最適供給は、社会的限界便益と限界費用とが等しい場合であり、この均衡はリンダール均衡と呼ばれている。 また、数値例を用いて、説明した。ただし、このような公共財の自発的供給問題においては、個人の虚偽の申請の場合があり得る。民主主義においては、中位投票者の望む政策が実施されるという中位投票者定理が知られており、多数決投票を行うと、社会的に望ましい公共財の供給量が決まる場合がある。ただしこの場合においても、高い限界費用の負担が強いられる場合には、公共財を少なく受容し、その逆においては、高く受容するということがある。

     第11回  市場と政府(4)市場の失敗と政府の失敗:費用逓減産業
     独占市場における企業の最適な行動を数値例で確認し、一般的な状況における条件、限界収入=限界費用(MR=MC)を導出する。 次に、余剰分析も行い、独占のときには死加重が発生することが独占市場の非効率性があることを確認する。 また、このように市場が独占状態となるのは、莫大な固定費が存在し、規模の経済性が働くためであると考えられている。
     最後に、政府における価格規制について、代表的な3つの価格規制である (i) 限界費用価格規制、(ii) 平均費用価格規制、(iii) 2部料金価格規制を取り上げ、それぞれの特徴を紹介する。

     第12回  市場と政府(5)市場の失敗と政府の失敗:情報の非対称性
     情報の非対称性に関して、中古車市場に代表される「逆選択」と保険の存在により、経済主体の行動が変化するという「モラルハザード」について事例を用いて、説明する。 この情報の非対称性の存在により、市場の失敗が起きる場合があるが、これの対処法として、① シグナリング、② 自己選択、③ スクリーニング があげられ、それぞれ特徴を確認する。 また、政府が行っている公的年金制度などの制度は逆選択が起き、市場の失敗の可能性があるから行われているとも捉えることができる。
     次に、期待効用理論について取り上げる。この期待効用理論を用いて、リスクに対する態度を考察する。ここでは、具体的に3つの効用関数、リスク回避型、リスク選好型、リスク中立型を取り上げ、どのような効用関数の形状としているのかを確認する。

     第13回  競争政策:不完全競争(寡占市場)
     寡占市場について取り上げた。特に、クールノー競争、ベルトラン競争、シュタッケルベルグ競争モデルについて、これらの特徴をまとめ、これらの市場における均衡の導出方法について、詳しく確認する。 寡占市場において、ライバル企業と共に共謀(カルテル)や合併によりし、独占的な利潤を得る誘因が存在する。そのため、仮に企業がこのような共謀(カルテル)等を行うと、消費者余剰が減少する可能性があるが、課徴金減免制度などの制度による共謀(カルテル)を崩壊させる制度や合併における審査が存在し、できるだけ企業間の競争を促す制度となっている。
     最後に、寡占市場における市場支配力を図るため、ハーフィンダール指数を用いて、各市場の寡占度を見ることが可能であり、この指数を持ちて、合併の審査にも活用されている。

     第14回  所得再分配政策の基礎理論

     第15回  規制改革

     REF.
  1. 岩田規久男, 飯田泰之「ゼミナール 経済政策入門」日本経済新聞社
  2. 神取道宏「ミクロ経済学の力」日本評論社



International Economics (国際経済学)

授業の到達目標   基礎的な国際経済学と最新の経済情報・データ等を用いて,近年議論されているFTAやTPP等の国際経済に関する話題に対して,論理的に思考できるようになる。

授業の概要   わが国における国際貿易の歴史や制度等に関すること,また基礎的な経済理論(特にミクロ経済学・マクロ経済学)を用いた国際経済学を習得し,国際経済問題の背後にあるメカニズムを理解する。さらにはわが国が直面している課題を理解・考察する。特に講義中の演習問題や課題を課すことにより,受講者の理解の定着を促す。

     第1回  日本の国際貿易の歴史(日米貿易摩擦等)
     貿易に関する統計データを用いて、貿易額の特徴、経常収支と経済成長や貿易構造の変化について取り上げ、日本におけるこれまでの推移と現状を確認する。その背景にある国際貿易に関する歴史に触れ、どのような流れで今日に至っているのかを確認し、日本が直面する課題について考察した。      また、実際製造業におけるサプライチェーンの構造変化の歴史と国際貿易に係る事項との関係で説明し、実務において国際貿易を活用した経済分析の手法の一部を紹介する。

     第2回  国際貿易のメカニズム,貿易の利益
     ある市場において、輸入を自由化とすると、価格の低下を伴い消費者にとっては、外国からより低価格の商品が輸入され、よい多くの商品を購入する機会が増えるため、歓迎される。 しかし、生産者にとっては、他国から安い製品が輸入されると、自国で生産した製品が売れなくなり、収入が減少する可能性が高まる。この両者の利害を比較衡量するため、余剰分析を用いて、貿易の自由化について考察する。 また、1国に2産業ある場合の貿易の利益についても考察する。

     第3回  比較優位と分業の利益1(リカード・モデル)
     1国に2産業ある場合を考え、比較生産費説に基づき、各国の貿易パターンを考察する。 この比較生産費説は、1国における各商品の生産費の比を他国のそれと比較し、優位の商品を輸出して劣位の商品を輸入すれば双方が利益を得て国際分業が行われるという説のことである。 この説の具体例として、日本とアメリカにおける「米」と「半導体」の貿易について、どの産業が比較優位であるのかを確認する。その結果、日本は「半導体」に関して、比較優位であり、アメリカは「米」に関して、比較優位であることが分かる。

     第4回  比較優位と分業の利益2(ヘクシャー・オリーン理論)
     ヘクシャー=オリーン理論の基本的な考え方等について説明する。また、この理論に関連する有名な3つの定理である「リプチンスキーの定理」、「要素価格均等化定理」、「ストルパー=サミュエルソンの定理」を図を用いて、定理の内容を確認する。最後に、経済学者のレオンチェフはアメリカの産業連関表を用いて、輸出財と輸入財における資本集約度を求め、これからアメリカでは、資本集約財を輸入して、労働集約財を輸出していることを見出した。つまり、この実証研究はヘクシャー=オリーン理論とは異なる結果が得られている。ただし、労働者の質などの違いからこのようなことがあるのだと現在では理解されている。

     第5回  貿易の三角形と関税政策
     貿易の三角形について、基本的な特徴について説明し、輸入関税がある場合、自由貿易のときに比べ、この貿易の三角形が小さくなることを確認する。
     また、余剰分析において、関税がある場合、生産補助金を行った場合と自由貿易のときと比較を行い、関税を行った方が社会厚生が低くなることを確認する。

     第6回  国際貿易と経済政策1(幼稚産業保護)
     この幼稚産業保護は途上国の工業化戦略の1つであり、輸入品に対して、高い関税をかけるなどし、製造業を保護するための貿易・通商政策のひとつである。第2次世界大戦後、発展途上国は高関税率を課し、自国の産業を保護する政策を採用していたが、 近年、世界的な自由貿易の流れにより、関税率を引き下げる方向に進んでおり、GDPに占める貿易の割合は増加している。 この幼稚産業保護を余剰分析を行い、どのような条件が揃えば、この政策を採用した方がよいのかというミル=バステーブルのテストについて説明する。
     また、発展途上国がこの貿易・通商政策を行う背景としてぺティ=クラークの法則という、経済社会発展につれて、第一次産業から第二次産業、第二次から第三次産業へと就業人口の比率および国民所得に占める比率の重点がシフトしていくという経験法則が知られている。 その他、途上国における不完全な資本市場や政治体制等の問題からこのような幼稚産業保護の政策が必要であると言われている。

     第7回  国際貿易と経済政策2(戦略的貿易政策)
     規模の経済や収穫逓増の特徴を持つハイテク産業などの特定の産業を保護・育成・進行し、経済厚生を高めようとする貿易・通商政策である「戦略的貿易政策」を取り上げる。 この政策は、実際1990年代の米・クリントン政権において採用されていた貿易政策と言われている。 特にボーイング(米)とエアバス(ヨーロッパ)がジェット機の開発・生産を行う国際的複占市場における企業間競争と政府の役割について考察する。 特に、① 政府の介入がないケース、② エアバスに対する補助金があるケース、③ ボーイングに技術的な優位性がある場合、そして④ 3つ目の状況に加え、エアバスに対して補助金を行うという4つのケースをそれぞれゲーム理論における利得表を用いて、各政府における最適な戦略、ナッシュ均衡を求めた。 また、これを理解するため、ゲーム理論とその解概念であるナッシュ均衡の求め方について再確認する。

     第8回  国際要素移動,産業間貿易と産業内貿易
     リカードの比較優位では、前提としていない「国際要素移動」と「産業内貿易」について取り上げる。 まず、国際要素移動に関して、資本の移動について、近年の日本における投資フローとストックや国際投資の収益率に関する統計データを紹介する。 資本の国際移動に関する余剰分析を行い、総余剰が増加することが確かめる。そして、多国籍企業の立地と内部化の問題を取り上げ、企業が海外進出する際の条件を求める。
     次に、産業内貿易について取り上げ、これに関する国際間比較に関する統計データの紹介や産業内貿易が行われている要因を分析する。

     第9回  国際収支と外国為替市場
     国際収支について取り上げ、本統計における基本的な事項を確認し、また日本における経常収支、金融収支等の動向を確認する。 これらかわ分かる日本の経常収支の構造変化について整理する。
     次に、外国為替市場における基本的な事項、どのような場合に外国為替市場を利用するのか、円高と円安、為替相場の決定は購買力平価と金利平価で決定されることなどを取り上げる。

     第10回  為替レートと国際収支の決定
     経常収支の決定理論で有名な3つのアプローチを紹介する。 特に、三面等価の原則を用いて、「アブソープション・アプローチ」、「ISバランスアプローチ」における関係式を導出し、この関係式を用い、経常収支がどのような時に、赤字となるのかをそれぞれの例において、確認する。
     また、為替市場においては、自律調整メカニズムが備わっていることを確認する。

     第11回  為替レートの決定理論(購買力平価説、金利平価説)
     まず、為替レートの決定理論の1つである購買力平価説を説明し、購買力平価説の代表例であるビックマック指数を取り上げ、この物価水準が為替の水準に影響があることを確認する。
     次に、アセット・アプローチの1つである金利平価説を取り上げる。 このアプローチは、1970年代以降、金融市場の統合や資本移動の自由を背景として、このアプローチが定説となっている確かに、最近FOMCでの為替の動きを見ても、金利が為替水準を動かす要因であることが分かる。数値例を用いて、金利裁定に関する関係式、金利平価条件を導出し、円金利、ドル金利の上昇、また円高予想となった場合のそれぞれの曲線の動きを確認する。 また、先物市場があり、これを用いてリスクを回避するケースの場合も考察する。

     第12回  開放マクロ経済学(マンデル=フレミングモデル)
     開放経済におけるマクロ政策における政策の効果について考察する。まず、45度線分析を用いて、貿易がある場合の均衡国民所得の導出と各変数における乗数効果を求める。また、先ほどのモデルの応用である固定相場制、変動相場制の場合についても同様に、均衡国民所得と関係式を導出する。
     次に、開放経済におけるマクロ経済政策(財政・金融政策)が、為替相場制度(固定相場制、変動相場制)、国際資本移動(資本移動が完全な場合、資本移動がない場合)の程度などの違いによって、その有効性が異なることがあることを考察する(マンデル・フレミングモデル)。特にそれぞれの場合について、IS-LM分析における経済政策の効果とBP曲線との関係において、それぞれの場合について図解し、経済政策の効果について考察する。

     第13回  地域経済統合(EU等)


     第14回  発展途上国の経済


     第15回  最近の話題

     REF.
  1. 阿部顕三,遠藤正寛「国際経済学」有斐閣アルマ
  2. 浦田秀次郎「国際経済学入門」日経文庫
  3. P.R.Krugman, M.Obstfeld, M.J.Melitz「クルーグマン国際経済学 理論と政策 〔原書第10版〕上:貿易編」丸善出版
  4. P.R.Krugman, M.Obstfeld, M.J.Melitz「クルーグマン国際経済学 理論と政策 〔原書第10版〕下:金融編」丸善出版


Finance (ファイナンス)




     Application.

Realtime Spread Sheet (楽天証券)

MetaTrader

     REF.
  1. 木島正明「金融工学―経済学入門シリーズ」日経文庫
  2. ジョン ハル「フィナンシャルエンジニアリング―デリバティブ取引とリスク管理の総体系」金融財政事情研究会;


Mathematics for Economics (経済数学)



     REF.
  1. 丸山徹「経済数学」知泉書館
  2. 丸山徹「数理経済学の方法」創文社
  3. 小山昭雄「線型代数の基礎(上, 経済数学教室 1)」, 「線型代数の基礎(下, 経済数学教室 2)」, 「線型代数と位相 (上, 経済数学教室 3)」, 「線型代数と位相 (下, 経済数学教室 4)」, 「微分積分の基礎(上, 経済数学教室 5)」, 「微分積分の基礎(下, 経済数学教室 6)」, 「ダイナミック・システム(上, 経済数学教室 7)」, 「ダイナミック・システム(下, 経済数学教室 8)」, 「確率論 (経済数学教室 9)」 岩波書店




Economic Statistics (経済統計学) (大学2, 3年)

授業の到達目標   定期的に公表される各種経済統計を用いて,統計分析を実践し,自分なりに経済の現状等について判断できるようになる。

授業の概要   統計学の基礎理論や定期的に公表されている経済統計についての基礎知識を習得する。また表計算ソフト等を用いて,統計分析の手法や分析の結果の正しい読み方を習得する。さらには統計分析が経済学においてどのように利活用されているかを学ぶ。特に講義では,数多くの演習を交えながら実践力を養っていく。

     第1回  日本における統計制度
     第2回  全数調査と標本調査
     第3回  人口に関する統計
     第4回  労働に関する統計
     第5回  家計に関する統計
     第6回  物価指数
     第7回  経済・企業に関する統計
     第8回  商業・サービス業に関する統計
     第9回  住宅・土地・建設に関する統計
     第10回  教育・文化・スポーツ・生活に関する統計
     第11回  財政・貿易に関する統計
     第12回  加工統計(国民経済計算・景気動向指数)
     第13回  産業連関表と産業連関分析
     第14回  各統計調査における個票・アンケート
     第15回  統計GIS(地図で見る統計)

     REF.



Econometrics (計量経済学)



     REF.
  1. 浅野皙, 中村二朗「計量経済学」有斐閣
  2. 山本拓「計量経済学」新世社
  3. 岩田暁一「経済分析のための統計的方法 第2版」東洋経済新報社
  4. G.S. マダラ「計量経済分析の方法」CAP
  5. William H. Greene, Econometric Analysis, Pearson Prentice Hall
  6. Fumio Hayashi, Econometrics, Princeton Univ Press



Social Survey (社会調査論)

授業の到達目標   社会調査は、社会が今どのような状況にあるのかを把握するための有力なツールの一つである。社会調査を企画、実施、分析し、報告書としてまとめるための一連の知識を身につけることを目指す。

授業の概要   この講義では、社会科学を研究するうえで必要な方法の知識と技術の基本を概説するとともに、事実の検証方法である社会調査の方法を中心に講義する。社会調査の種類とそれぞれの調査法の具体的手続きおよび問題点を述べる。そして調査データの解釈の仕方とその注意点について解説する。さらに調査データの公表の仕方に関連して、論文の構成、論文や資料の読み方、要旨の取り方、レジュメのまとめ方、発表の仕方などについても概説する。

     第1回  社会調査とは何か
     第2回  社会調査の対象と方法
     第3回  既存の資料・データの収集と活用(さまざまな社会調査)
     第4回  量的調査(1)調査の手順
     第5回  量的調査(2)母集団と標本
     第6回  量的調査(3)調査票の作成
     第7回  量的調査(4)調査票の点検とデータ作成
     第8回  量的調査(5)変数間の関係を把握する
     第9回  量的調査(6)母集団を推測する
     第10回  質的調査(1)質的調査の種類と考え方
     第11回  質的調査(2)インタビュー調査,フィールドワークの方法
     第12回  統計的調査
     第13回  事例研究法
     第14回  調査結果の見方(評価基準)
     第15回  社会調査と現代社会

     REF.
  1. 大谷信介,木下栄二,後藤範章,小松洋「新・社会調査へのアプローチ」ミネルヴァ書房


Information Processing II (情報処理II) (Word, Excel, PowerPoint)

授業の到達目標   1. Wordを使った様々な文書を作成できる。 2. Excelを使ったグラフ作成、ならびに統計処理ができる。 3. PowerPointを使って様々な場面でのプレゼンテーションができる。

     第1回  メール・ソーシャルメディアの利用、Google Drive・フォームの利用、Wordの基本的な使い方について
     第2回  Word (1): 縦書きWord文と横書きWord文の作成、見積用
     第3回  Word (2): Wordを活用した年賀状の作成方法
     第4回  Excelによるデータのまとめ方 (1): Excelの基本的な利用法
     合計,平均,ばらつきの計算、セルの複写と移動、相対参照/絶対参照 等
     第5回  Excelによるデータのまとめ方 (2) : Excelによる検索と場合分け(LOOKUP関数)、Excelによる条件判断(IF関数)
     第6回  Excelによるデータのまとめ方 (3) : Excelによるデータの並び替え(フィルター機能を用いたデータ抽出、ピボットテーブル機能を用いたクロス集計)
     第7回  Excelによるシミュレーショ(Excelによる乱数発生)
     第8回  Excelによる統計分析 (1) : Excelによるヒストグラム(度数分布)の作成と正規分布
     第9回  Excelによる統計分析 (2) : Excelによる二項分布、ポアソン分布の活用
     第10回  Excelによる統計分析 (3) : Excelによる相関分析、単回帰分析、重回帰分析
     第11回  Excelによる統計分析 (4) : Excelによる統計的検定と統計的推定
     第12回  Excelによる統計分析 (5) : テクニカル分析と時系列分析
     第13回  ;Excelのソルバーを活用した最適化(最小化、2次方程式の解法、制限付き最適化、輸送問題(線形計画法)、ナップザック問題)
     第14回  ;Excelによる行列の取り扱い(基本的な計算、連立方程式の解法、産業連関表、固有値の導出)
     第15回  PowerPointの取り扱い(スライドマスター、アニメーション、動画・音楽の挿入、図の編集)

プログラミング (C言語, R, Python,Latex, Java, JavaScript, Perl, PHP)

C言語

経済学のための統計ソフト R 入門

Latex

JavaScript

オープンデータ関連